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沖学園は2年連続で初Vに王手/高校野球

東福岡対沖学園 1回裏沖学園1死満塁、今田のスクイズで三塁走者の岡田はガッツポーズをしながら生還(撮影・梅根麻紀)

<高校野球福岡大会:沖学園8-3東福岡>◇24日◇準決勝◇北九州市民

 沖学園が1年前のリベンジを果たして2年連続の決勝進出を決めた。昨夏、決勝戦で立ちはだかった東福岡を8-3で破り、初の甲子園に3度目の王手だ。エース大石勇亮(3年)が5試合連続完投でチームを決勝まで導いた。飯塚は豊国学園をコールドで下し初の決勝進出。福岡決勝は甲子園初出場をかけた戦いになった。

 甲子園出場のためには絶対に越えなければならない壁だった。昨夏決勝、東福岡に敗れて流した涙が、ようやく報われた。

 球場入りするまでにしっかり勝利のイメージを頭に焼き付けた。東福岡のスタメンのうち7人は昨年のメンバー。移動のバスの中では昨年甲子園で東福岡が広陵に2-14で敗れた試合のビデオを見てきた。「広陵の選手はシンでとらえて打っていた。そのイメージを持ってもらいたかったので」と前田浩一監督(51)は説明した。イメージトレの成果か? 打線は11安打と相手エース小原亮哉(3年)を打ち崩した。初回に本塁打で3点先制されてもおかまいなし。その裏、3本の内野安打などで同点に追いつき、3回に勝ち越した。

 エース大石は3失点完投。初回に3ランを打たれ「今日は何点取られるかと思った」と、覚悟してベンチの全投手に投球練習を命じた前田監督だが、2回以降は立ち直り、追加点を許さなかった。3回からは安定し三塁も踏ませない投球で、昨年の王者を封じた。6回には右ひじに死球を当てたが「大丈夫」と続投を志願した。「今日は低めのコントロールが良かったです。1回裏に同点に追いついたので『いける』と思いました」と大石は暑さにも負けず涼しい顔。初戦前日に学校の食堂でつまずき、左足のすねを3針縫うけがを負った。準決勝の後に抜糸したが、その状態で2回戦から5試合連続完投。投げるごとに安定感が増してきた。

 筑陽学園、福岡工大城東、東福岡と強豪校を次々と破っての決勝進出だ。柳川商時代の先輩である吉田監督が率いる飯塚との決勝に前田監督は「これまでいっぱいいっぱいの試合ばかりだったけど、次も苦しいでしょうね」と苦笑いだ。準優勝は過去2回。銀メダルはもういらない。3度目の決勝は笑顔で終わらせてみせる。【前田泰子】

 ◆戦後福岡大会で2年連続以上決勝進出チームの成績 46年から今大会まで2年連続以上で決勝に進出したチームは延べ13チーム。2連覇以上に成功したのは小倉(2回)戸畑、小倉工、飯塚商、東福岡の5チーム。今大会の沖学園のように1年目が●のケースは6度あり、そのうち戸畑、小倉南、柳川商(現柳川)、西日本短大付の4チームは2年目にリベンジの優勝を果たしている。2年連続で決勝で涙をのんだのは伝習館、嘉穂と、75年から4年連続で決勝進出した柳川商が3、4年目で連敗している。

[2008年7月25日 10:29  日刊スポーツ 紙面から ]

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