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清峰今村完封、3季ぶりV/九州高校野球
神村学園対清峰 優勝を飾った清峰ナインは吉田監督を胴上げ(撮影・梅根麻紀)
秋季九州高校野球◇29日◇佐賀・みどりの森県営◇決勝
清峰(長崎)が今村猛(2年)の今大会全4試合完投に引っ張られ、3季ぶり3度目の優勝をつかんだ。今村とともに今夏の甲子園を経験した、1番中堅の屋久貴博と、女房役の3番川本真也(ともに2年)が全4得点に絡んでアシスト。エースも、準決勝まで3戦15得点の神村学園(鹿児島)を完封し、バックに応えた。清峰は、明治神宮大会(11月15日から5日間、東京・神宮球場ほか)に九州代表として出場する。
剛腕一本でなく、今村がすべての力をバランス良く使って投げ抜いた。5日間で4試合連続完投した右手人差し指と中指の先には、小さな黒い点が残っていた。今村は「大会前の練習でマメがつぶれていたけど、そのまま投げました」と、指先の変調を淡々と振り返った。制球優先で「腕の振りは6、7割の力」と言いながらも4試合合計39三振を奪い、防御率0・49の安定感の秘密は、ポーカーフェースの中にあった。
中学生の頃から趣味は人間観察。「打者の構えを見れば、セーフティーバントかバスターか、内角と外角どちらにヤマを張っているかも大体わかる」と話す観察眼が、ピンチを迎えるたびにさえた。本人も、受ける川本も「連投の影響はない」と話したが、この日は回を追うごとに、相手に芯をとらえられる球が増えていた。9回表、今大会初の連打を許し、無死一、二塁。それでも「甲子園から戻って、打者をよく見て投げられるようになった」と落ち着きを失わず、次打者を二併、最後の打者も二ゴロに打ち取って、人差し指を高々と突き上げた。今村は「いつも投げているコースでストライクが取れず苦しんだが、初回に点を取ってくれたので楽に投げられた」と、周囲への感謝を忘れなかった。
今夏の甲子園では、初先発した2回戦で東邦に敗退。「九州大会で強いチームと対戦して楽しかった。でも、まだ東邦ほど強いところとは当たっていない。神宮では、強豪との試合を楽しみながら勝っていきたい」。九州NO・1右腕は、冷静な視線で神宮大会での全国1冠に狙いを定めた。【佐藤千晶】
◆今村猛(いまむら・たける) 1991年(平3)4月17日、長崎県小佐々町(現佐世保市)生まれ。楠栖(くすずみ)小3年から軟式野球を始める。小佐々中では主に遊撃3番で九州大会優勝、全国大会出場。清峰1年夏からベンチ入り。今夏は背番号11で甲子園に出場し、1勝1敗。球種は直球、カーブ、スライダー、カットボール。直球の最速は146キロ。50メートル6秒8、遠投は100メートル超。183センチ、83キロ。右投げ右打ち。血液型B。
[2008年10月30日 09:17 日刊スポーツ 紙面から ]
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