みなさんは年末に食べる定番と言えば、何を思い浮かべますか?
我が家では毎年紅白歌合戦を見ながら、年越しそばを食べるのが定番となっています。
年越しそばも、『あたたかいそば』『つめたいそば』『カップラーメン』『昼食として』『夕食として』『夜食として』など、家庭で様々な食べ方があると思います。実際私自身も、小さい頃は『ざるそば』として食べていましたが、結婚したら『あたたかいそば』になりました。
ある統計では、8割以上の人が年越しそばを食べると言う結果も出ているそうです。ですが、ではなぜ年越しそばを食べるのか?と聞かれて、知っていると答える人は4割くらいの人しかいないそうです。
こどもになぜ食べるの?と聞かれても、答えに詰まってしまうなんて人も結構多いのではないでしょうか。
そこで今回は、年越しそばを食べる意味といつ食べるのがいいのかを調べてみました。
これを読んだら、きっと鼻高々に子どもに教えてあげられますよ。
年越しそばの意味をこどもに簡単に伝える方法はこれだ!!
年越しそばとは、大晦日(12月31日)に縁起を担いでそばを食べる習慣のことを言います。
この年越しそばは江戸時代中期から定着した食習慣とされ、縁起が良いという事で広く一般市民にも広まっていきました。
諸説由来はあるのですが、今回は特に有名な5つをご紹介したいと思います。
そこから、大晦日に食べるそばを、“運気そば”“福そば”などと呼んでいます。
ちなみに余談ですが、地域によっては年越しそばに入っている具も違います。ですが、大体どこにいってもこの5つが縁起を担いで使われることが多いです。
◎鰊(にしん)
語呂合わせの【二親(にしん)】から、多くのこどもが生まれますようにとの意味で用いられています。
京都の方では、にしんそばとして食べられるのが一般的。
◎海老
腰が曲がることから、“長寿のシンボル”とされ、大変縁起の良い食べ物として、色々なお祝いごとの料理に使われています。主に、海老のてんぷらやかき揚げとして用いられています。
◎たまご
黄色は金色に通じることから用いられることが多いようです。特に伊達巻きは、巻いている形状から反物(着物の生地)を連想させられるため、着る物に困らない、繁栄・繁盛の意味が込められ用いられています。
◎油揚げ
お稲荷さんは商売繁昌の神さまとして祀られています。そこから、新年の金運・仕事運を油揚げに祈願するという意味で用いられています。
◎ねぎ
一年の苦労を“ねぎ”らう上で、ねぎが欠かせないという意味で用いられています。また、寒い時期なので、食欲を増進させ、風邪の予防・改善目的でも使われていた名残だとも言われています。
◎紅白かまぼこ
紅白の色合いからあめでたい事の象徴として、古くからお祝い事に用いられています。紅色は魔除けで、白色は清浄の意味が込められています。
年越し蕎麦はいつ食べるのが正しい時間かをこどもに伝える方法
これだけ縁起を担いでいる年越し蕎麦。ではいつ食べるのが良いのでしょうか。
調べてみましたが、厳密にこの時間!!という決まりはありませんでした。
大晦日であればいつ食べても大丈夫です。
確かに、テレビでは昼のニュースなどでおそばを食べている人を見かけますよね。各家庭の大晦日の予定に合わせた上で、ちょうど良いタイミングで食べるのが正解という事です。
ただし、年越し蕎麦は縁起物なので、年をまたいで食べるのは昔から、次の年の金運に恵まれないなどの理由から縁起が悪いとされ、一般的には避けられる傾向にあります。
理想は、【除夜の鐘を聞きながら食べる】です。
除夜の鐘は“108つの煩悩を祓う・煩悩を旧年に捨てる”という意味があります。
災厄を断ち切るという意味で食べる年越し蕎麦と似通っているため、イメージしやすく食べやすいですよ。
ただ、そばを残すと新しい年は【金運に恵まれず、小銭にも苦労する】という言い伝えもあるので、食べきれる量や少量にすることをおススメします。
また一部では、昔ながらの風習が残っているところもあり、全国どこでも年越し蕎麦という訳ではありません。
福島県会津地方では年が明けてからそばを食べる習慣がありますし、新潟県では元日や1月14日(小正月の前日)にそばを食べます。
沖縄県では日本そばではなく沖縄そばを食べるのが一般的ですし、香川県ではそばより年越しうどんを食べる人が多いです。
まとめ
年越しそばって調べてみると、たくさん縁起が担がれていてビックリですよね。でも、江戸時代の人も現代人も運気アップの縁起を担ぐのは好きなんだということが分かりますよね。
これだけ知っていれば、こどもだけじゃなく家族にも友人にも鼻高々で色々教えてあげれますね。
これを読んで、年越しそばに具を食べてみようかな?縁起を担いで具を増やしてみようかな?などに参考になったらとても嬉しいです。
みなさんも今年の嫌なことや不運を断ち切って、新年に向かって願掛けしながら年越しそばを食べてみませんか。