クリスマスローズの剪定の時期はいつがベスト?古い葉を切るやり方は?

12月の行事

スポンサードリンク




クリスマスローズとは、ヨーロッパで花の少ない冬の12月末、クリスマスの頃に白い花を咲かせるの【クリスマスの頃に咲くバラ】という意味で名付けられた花です。
ちなみに花言葉は、“いたわり”です。

日本で最も市場流通が多いと言われているクリスマスローズ・ガーデン・ハイブリットなどは、ヨーロッパなどで気温が暖かくなったキリスト教四句節(4月 レンテン節)の頃に花を咲かせるので、「レンテンローズ」とも呼ばれています。

クリスマスローズは多年草であるため、花後も葉だけが残ります。もちろん2~4月にかけて花が咲く最盛期と比べると、夏などの時期は葉が少なくなりますが、基本的には前年に出てきた葉も切らない限り残り続けます。

花にとって葉で行われる光合成はとても大切なことですが、それ以外にも重要な役割があって剪定します。

それは、①古い葉を取ることで、株元の風通しを良くし、株元に太陽の光を当てて花芽が成長しやすくしりため②古い葉があると、花芽が伸びる際に葉に当たり傷つくのを防ぐためです。

では、綺麗にクリスマスローズの花を咲かせるために、クリスマスローズの剪定の時期はいつ頃がいいのか?どのような古い葉を選んできればいいのか?を調べてみたいと思います。

クリスマスローズの剪定の時期はいつがベスト?

クリスマスローズには大きく分けて以下の3種類があります。
1.有茎種(フェチダスなどの立ちあがった茎に葉をつけ、頂部に花を咲かせるもの)
2.中間種(ニゲルなどの有茎種と無茎種の両方の特徴や性質を合わせもたもの)
3.無茎種(ガーデン・ハイブリットなどの茎がなく、根茎から葉柄と花柄が別々に伸びるもの)

その中でも、剪定の作業は主に無茎種のみ行います。

しかも、初めて版を咲かせようとしている株と、すでに数回花を咲かせているクリスマスローズでは古い葉の剪定時期が異なります。

◎数回花を咲かせているクリスマスローズの剪定時期

寒さがきつくなる頃に葉が平たく倒れるようになります。これを一般にロゼット状になると言われる現象です。この頃が剪定に一番いいタイミングとなります。

◎初めて花を咲かせようとしているクリスマスローズの剪定時期

ゴワゴワした葉がほとんどない可能性がありますが、それでも病気が出てしまった葉・風でかすれて傷ついた葉・水切りや直射日光で黄色くなってしまったなどの、汚れた葉を剪定する程度が良いでしょう。

無理に剪定すると、根が十分に伸びきることが出来す、しっかりとした花が咲かなくなることもあります。ですが、どうしても剪定をするのであれば、霜がしっかりと降りる頃11月下旬から1月頃の花が咲く前、花茎が立ちあがってくると葉がロゼット状に倒れて、蕾が綻んだ頃でも決して遅くはありませんよ。

スポンサードリンク

クリスマスローズの剪定において、古い葉を切るやり方を紹介!

クリスマスローズには2種類の葉があります。
1つは、大きく堅くなっていて触ってみると良く分かりますが、ゴワゴワしてとても丈夫です。
もう1つは、色が薄く柔らかい葉です。

剪定をする時は必ず、触ればすぐにわかるゴワゴワした葉を切ってください。
その際には、クリスマスローズの分泌液には毒性があり、皮膚に付くとかぶれたり水ぶくれが出来ることがあるので、必ず軍手や手袋をするようにしましょう。

そして、剪定をする前にウイルス対策をします。クリスマスローズがウイルス病に感染すると、株が枯死してしまいます。しかも、一株感染すると、土を伝って、または葉と葉が触れ合うだけで簡単に感染していきます。

残念ですが、治療方法がないので、感染しないようにするしか方法はありません。

ですので、剪定作業をする前には必ず、消毒作業が必要となります。
「ハサミを消毒する」しかも「一株毎に消毒する」ということが、面倒ですがとても大事な作業となります。

ハサミの消毒としては、
①ライターやバーナーで炙って消毒する
株数が少ないなら、炙って消毒して水で冷まして使って…の繰り返しが簡単でいいと思います。しかし、炙るとハサミの切れ味が悪くなるので、ハサミが使い捨てになってしまう可能性もあります。

②第三リン酸ナトリウム(リン酸ナトリウム)に浸して消毒する
株数が多かったり、ハサミが数本あるならば、こちらの消毒方法がいいと思います。消毒液に数分はハサミを浸しておかなければいけないので、1本しかハサミが無いと待ち時間が勿体ないですよね。

ここまで準備をしたら、いよいよ古い葉の剪定です。

ゴワゴワした葉を掴んで、大体根元から5㎝ほど上を切ります。根元付近を切らないのは、水やりをした時に、泥が跳ねて切り口にあたり、そこから雑菌が入って病気になるのを防ぐ為です。

雑菌が入りにくいと言う同じ理由から、剪定をする日は切り口が早く乾いて欲しいので、晴れた日の午前中に行うことをおススメします。

もし、葉がゴワゴワした古い葉ばかりでも、遠慮しないで切っちゃってください。
葉がほとんどなくなってしまっても、株元にふっくらとした濃紫色の花芽(ミョウガみたいな形)があれば、何の問題もありません。逆に、丸裸にすることを気にして、葉を残す方は花芽の成長の邪魔になります。
 


 

まとめ

クリスマスローズは強健で育てやすく、鉢植えにも庭植えにも向く花です。なので、初心者にもとても手入れがしやすく、冬に花を咲かせるのでこれからの時期、とても人気があります。

しかも、剪定時期の期間なども長いので、バタバタと作業しなくてもいいというのは、とても助かりますよね。
基本的には、この剪定以外は水やりもそんなに必要ではないのですし、日なたよりも少し日陰くらいがいいので手もかかりません。

開花株(花芽がつくのに充分に生長した株)も、種類によっては1500~3000円とお手頃価格でも販売しているので、クリスマスにプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。